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2011
1121
Mon
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【 さわこ1/2 】 そのご


6ヶ月ぶりの更新です。お、お久しぶりです…。

放置し過ぎて文章の書き方も忘れてしまった感が否めませんが、なんとかぼちぼち更新頻度を上げていきたいと思っております。


新作を楽しみにしていただいてた方、亀更新で申し訳ありません…!







本編は追記から。








その夜、自分のベッドで熟睡する翔太の側で、人影がゆらりと影を作った。


「……風早くん……」


人影は翔太の寝顔に手を伸ばし、するりと頬を撫でる。その感触に翔太がううん、と呻いて、うっすらと瞳を開けた。


「……ん……?」


「…風早、くん」


翔太の視界に映ったのは、切なそうに瞳を潤ませた爽子だった。

地縛霊が取り付いている時の、肌寒い空気と赤く光る眼差しは消えている。


「………くろぬま?」


驚いた翔太はがばりとベッドから起き上がると、爽子の両肩を力強く掴んだ。



「……本当に…黒沼なの……?」



「…うん。私だよ。爽子だよ」



ふっと儚げに笑みをこぼした爽子の姿は、確かに翔太が知る黒沼爽子の雰囲気そのままだ。

たまらず翔太は爽子の両肩に置いた手を背中に回し引き寄せると、そのままぎゅっと抱き締めた。


「よかった…黒沼…。もう会えないかと思った…」


翔太の腕の中で、爽子が苦しそうに身動ぎした。それに気付いた翔太が腕の力を緩めると、俯いていた爽子が顔を上げた。


「地縛霊さんが、一瞬だけ私の中に戻ってくれたみたいなの。私の意識の中に居ることは確かなのだけれど、完全に身体を乗っ取られてしまうわけではないみたい…」


「…じゃあ、地縛霊が黒沼の身体から出ていったわけじゃないってこと…?」


「…う、うん…。たまに、地縛霊さんの記憶が流れてくるときがあるの。生きてるときに、なにか辛い思いをしたみたい…。その思いが報われれば、成仏できるのかもしれないね」


爽子の言葉に、翔太は深いため息を吐いた。もしかしたら、気が済んだ地縛霊が爽子の身体から離れて元の爽子に戻ってくれたのではないかと、期待していたのだ。


「とにかく、いつまでも黒沼を俺の家に留まらせておくわけにいかないよな。黒沼のお父さんとお母さんも心配してるだろうし」


「うん…。明日の朝、家に帰るね。地縛霊さんにはなんとか私に成り済ませてもらわないといけないけれど…」


その時、急に爽子が意識を手放したようにがくんとよろけてしまった。慌てて爽子を抱き留めた翔太が、心配そうに声を掛ける。


「わっ…黒沼!黒沼?」


「……要するに、わたしがサワコちゃんのふりをすればいいってことね」


再び意識を取り戻した爽子の瞳には、以前と同じように暗闇にぼわりと妖しく浮かび上がる赤い光が宿っていた。










つづく


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