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2011
0102
Sun
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*みらいのゆめのくに*


初のオリジナルなんぞ…書いてみました。
ちょっと個人的にとある方に差し上げたものでして、話のオチが少々把握しにくいものになってるかもしれませんが…ご了承ください。


とある高校生カップルのお話です。
きみとど&風爽とは全然関係ないんですがwすみませ…!
あまりにも更新できないので、せめてもの罪滅ぼし的…な( ̄▽ ̄;)w
(やることがセコいw)


…えーと、…興味がある方は、
追記からドゾ~












ふかふかと寝心地が良さそうなシングルベッドに鎮座する、やたら大きなぬいぐるみを発見して、隣でマグカップに口を付けている彼女に声を掛ける。


「…どうしたの、それ」

「もらったの。カワイイでしょ?」


ベッドの上の枕元に置かれたぬいぐるみを両手でギュッと抱き寄せたかと思えば、くりっとした瞳を細めて、彼女はにっこりと僕に微笑み掛けた。


……まぁ、花開くようなその笑顔は相変わらずヒマワリみたいに可愛らしいことは認めるけど。


………、認めるけどっ!



「いつからいるの、こいつ」

「いつからって?どこに?」

「…ここにっ。いつからいんの?」

「なんでさ、」

「…前にここ来たときは…居なかったじゃん」

「前に、って…。何ヵ月も前の話でしょ?だってこの子、最近ウチに来たんだもん」



………『この子』、ときたもんだ…!



なんだか理由の解らない胸のモヤモヤ(と、ちょっぴりのイライラ)に苛まれて、僕はそれ以降、むっつりと沈黙を決め込んでいた。

とうとう不審に思ったらしい彼女が、ご機嫌を伺うように腕の中の『ヤツ』をこちらに差し出して「…抱いてみる?」なんて、
まるで逆効果なことを言ってしまったものだから、僕はますます不機嫌な表情を露にすることになってしまう。

…ギャグのつもりなのか、はたまたマジで言ってるのか…。
的外れな天然発言は、昔から変わらないマイペースな彼女のチャームポイント。
しっかりしてそうな外見とは裏腹に、中身はこんなに等身大の純粋さと茶目っ気を持ち合わせてたりするんだ。

……そんなとこが、たまらなく好きなんだ。


………すきなんだ。




「………ごめん、ちょっと頭冷やしてくる」


彼女はポカンとした顔をして、小さく口を開けたまま、珍しいものでも見るみたいに僕の顔色を心配そうに見上げてくる。

上目遣いの視線は、まるで独りよがりな嫉妬に振り回される僕を責めているようにも見えて…。




……こんなつもりじゃなかったのに。


せっかくお互いのスケジュールに余裕が出来て、今日は何ヵ月ぶりかのデートを楽しんだ最高の一日になるはずだったのに。

学校以外で彼女に会えたのがあまりに久しぶりだったものだから、ついつい嫉妬の炎がメラメラと勢いよく燃え盛ってしまったのだ。


「……ほんと、おとなげないよな…」



一階のトイレで数分ほど時間を潰して、頃合いを見計らって階段を上り、彼女の部屋に向かう。

勝手にヤキモチを焼いて勝手に不機嫌になって、挙げ句の果てには、独り彼女を部屋に残してさっさと逃避してしまうなんて。


…こんな僕のことを、彼女はまだ受け入れてくれるのだろうか。

……このまま彼女の許に戻っても、ギクシャクした空気のまま今日のデートを終わらせることになってしまうのでは…。


彼女の部屋の前にやってきたはいいけれど、なかなか決心がつかず、目の前の扉は開けられないまま。

ため息をひとつ吐いて、ぎゅっと固く目を瞑り、額をそっと冷たい扉に押し当てた。


……情けない彼氏で、ごめん。

いくつになっても、余裕のない恋人でごめんね。

…高校生になったってのに、やっぱりへたれなままの僕でごめんね。



ほんと、ごめん。



でも…ありがと。



…ありがとう。

……だいすきだよ。







『……ミッキー、だいすきだよ。』







――空耳だと思った。


慌てて目を開けて、気づかれないように静かに片耳を扉に押し付けてみたけれど、それきり部屋から彼女の囁きが聞こえてくることはなかった。


どうしても真相を確かめたくて、我慢できなくて、僕は小さく深呼吸をしてから、慎重に扉の取っ手に手を掛けた。

数センチの隙間から見えた、彼女の細い背中。

渦中のぬいぐるみに顔を埋めて、微動だにしていないようだけれど。



……僕は、確かにこの目で捉えることができた。


思わず緩む頬の笑みを抑えきれなくて、たまらない愛くるしさで胸がぶわりと高鳴った。




…少しの隙間から覗き見た彼女の小さな両耳は、熟したリンゴのように真っ赤に染め上がっていたのだった。





おしまい
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