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2010
0525
Tue
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【 あの娘を争奪大合戦☆in修学旅行~京の都DEラブラブ散策どす(はぁと)KY野郎空気を読まず!戦 】

修学旅行連載の三話です。
タイトルがだんだんネタ切れしてきましたw
今回の元ネタは別マ本誌の次回予告のアオリから…『健人、空気を読まず!』
…見た途端、笑っちゃったのでw

今回は終始、風爽のらぶいちゃストロベリータイムな話にしようかと…、
思ったんですが、KYくんが空気読んでくれませんでした(´・ω・)


では、本編は追記からどぞ~。









「…風早くん、大丈夫…?」


一行が旅館を出発してから、早くも30分ほど経っていた。
しばらく大きな通りを歩いて、四条通りにある有名なお茶屋さんに向かう予定だ。

爽子は、先ほどから隣で口数少なく重たい足取りでのろのろと歩く風早を、心配そうに見上げた。

結局、昨晩から一睡もできずに朝を迎えてしまった翔太である。
歩きながらも、どこか思考回路にぼんやりと霧が掛かったような頭の重さにフラフラと体が左右に揺れてしまうのを感じる。


「大丈夫、大丈夫。心配しないで、黒沼」

(……やべー…死ぬほど眠い……)


無理やり笑顔を作って爽子を安心させようと微笑み返したが、爽子は表情を変えずに風早の額に掌をあてた。


「どこか具合悪い?顔色が真っ青だよ…っ」


熱は無いみたいだけど…。と、爽子は相変わらずオロオロしている。


「黒沼…俺、大丈夫だから…ほんとに」

「でっ、でも…っ」


すっごく具合悪そうだよっ!と爽子も引かない。
もはや少し涙目になりながら、どこかで休んだほうがいいと主張した。

ふと前方に目をやると、ふかふかの芝生の上にベンチが置かれた、小さな公園が目に入った。

爽子は迷わずに風早の手を引くと、ぐいぐいと力いっぱい公園に向かって歩みはじめた。


「あれっ?爽子、どこ行くのよ?」

「風早くんが具合悪そうだから、公園で休んでるね!みんなは、お茶屋さんに行ってきて!」


あやねが何か言い返す前に、爽子は風早の手を引いてあやねたちを追い越し、公園に入って行ってしまった。


「なに?風早、具合悪かったの?」

「…そういや、なんか顔色悪そうだったわね」

「…しょーた、昨日眠れなかったみたいだった。たぶん、寝不足…」

「なんだよーっ寝不足ぐらいでー!本場の京都のお抹茶なんて滅多に飲めないのに、勿体ないなー!」

「まあまあいーじゃん!カップル二人、ストロベリータイムを満喫させてやろ!俺らはお抹茶と和菓子食べてさ、あとから二人と合流すればいいし!」


爽子、昨日からお抹茶飲むの楽しみにしてたのにな~と残念そうに頬を膨らませる千鶴をなだめて、健人はニコニコしながらフォローする。

じゃあ、お店出たら爽子にメールでもして…どっかで待ち合わせしましょ。
あやねが淡々と述べて、千鶴を引っ張って四条通りを歩いて行った。




* * *




「……風早くん、大丈夫…?」


爽子は、自分の膝の上に頭を乗せて、心地よさそうに瞼を閉じている風早を見下ろした。

公園に着いて、爽子は風早にベンチに横になるように勧めたが、風早は首を横に降って、「…俺、こっちがいいな…」と、爽子の膝を指差しておねだりしたのだった。
というわけで、爽子は青々としたふかふかの芝生の上にハンカチを敷いて、その上に座り、ポンポンと太ももを叩いて風早に膝に頭を乗せるように合図した。


「少し眠ったほうがいいよ。ちゃんと起こしてあげるから…」

「…ん。ありがと…」


おやすみ、と爽子が風早の前髪を撫でて優しく声を掛けた頃には、瞼を閉じた風早は規則的な寝息を立てていた。





「………ん、………」


「……あ、起きた?」


どのくらい時間が経ったのだろうか。風早が目を覚ますと、爽子が真上からひょこんと顔を覗かせて、ふわりと前髪を撫でてくれた。


「あっ…黒沼…ごめんっ。足、痛くない?俺、ずいぶん寝てたかな?」

「ううん、大丈夫だよ!ええと、一時間くらいかな?風早くん、さっきより顔色が善くなったね」


爽子がホッとしたように風早に笑いかけた。
風早は申し訳なさそうに、ぽそりと呟く。


「ごめんな…黒沼。お抹茶飲むの楽しみにしてたのに…」

「ううん!いいの、気にしないで!風早くんが善くなってくれて、安心したよ…っ」


「……え、と…それから…」

「…え?」

「昨日、ごめんな?その…みんなの前で、無理やりあんなことしちゃって…」

「あんなこと…って……あっ」


爽子は思い当たる節があったのか、ぽっと頬を桃色に染めた。


「黒沼があんまり可愛いから…我慢できなくて…」

「そ、そんな!可愛いだなんて…」


滅相もない…!と爽子が謙遜するが、その手を優しく握り、風早がそっと爽子の細い腰を引き寄せた。


「……可愛いよ……黒沼は…」


小さな顎に触れて、上向かせると、その甘い唇にふわりと触れるだけのキスをした。
啄むように何度も、優しく慈しむように唇を触れ合わせる。


「…ふっ…ん、むっ…あ、かぜっは、や…くん…」


「…ん…くろぬま……」


お互いにいとおしさを胸いっぱいに溢れさせて、熱く見つめ合った。
再び唇を触れ合わせようと瞳を閉じかけた所で、爽子の手提げの鞄から携帯のメロディーが着信を知らせた。


「…あっ!で、でんわ…!」


爽子がぐいっと接近していた風早の胸を押して、慌てて鞄から携帯を取り出した。
爽子の唇を味わい逃した風早は、面白くなさそうに頬を膨らませている。


「――はいっ黒沼です!…あ、師匠!…うん、うん…わかったよ!四条通りの大きな柳の木の下で待ち合わせね!…うん、はい…では今から向かいます、うん…じゃあまた。はい…」


電話を切りかけた爽子に、膨れっ面の風早がジェスチャーで携帯を寄越すように伝えた。

不思議そうに携帯を手渡す爽子に背を向けて、風早は電話の向こうの健人に力いっぱい恨みをぶつけるのだった。




「……おまえっ、こういう時こそ空気読めよっ!!!」


『…風早?…えっ?なにが?』





つづく

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