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2010
0127
Wed
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【 やさしいキスをして 】



今日、カラオケでドリカムの同タイトルの曲を歌ったら、ふと降ってきた話w


新婚風爽で、ふんわり優しいお話です。


では、本編は追記からどうぞ~。














ふと目が醒めたとき、あたりが真っ暗だったから、一瞬自分がどこにいるのかわからなくなった。

そっと目尻に触れると、しっとりと涙で濡れていた。

……夢を、見た。


もう遥か昔の、中学時代の頃の夢。
周囲に誤解されたまま、打ち解けずにずっと独りぼっちだったあの頃。

寂しかった。

寂しくて、涙が溢れた。

だれか、だれか、

わたしに気づいて。

あの時の孤独感が胸に迫ってきて、声を殺してまた少し泣いた。



「……さわこ?」


どうしたの、と隣で寝息を立てていたはずの旦那様が心配そうに声をかけてきた。

そっと優しく目尻にキスを落として、冷たい雫を拭ってくれた。


「起こしちゃってごめんね…」

「大丈夫だよ。それより、どうかした?」

「…あのね…こわい、ゆめをみたの…」

「……夢?」


思い出したら、切なくて涙が溢れてくる。
ちょっと困り顔になった旦那様が、布団の中から手を伸ばして涙をそっと拭ってくれた。


「……おいで。ぎゅーしたげる」


そう 言って、あんまり優しく笑うから。

胸いっぱいに愛しさが広がって。

素直にその暖かい胸に飛び込んだ。


「……爽子は、独りぼっちなんかじゃないよ」


俺が、いるよ。


ずっとずっと、そばにいるからね。


耳元で優しく囁いて、額から瞼、目尻に頬と、暖かいキスが降りてくる。

それをくすぐったく思いながら受け止めて、最後に柔らかな唇は爽子のそこに触れてきた。


「………おやすみ」


もう一度、ぎゅっと強く抱きしめられて、爽子はその暖かい胸に頬を擦り寄せた。


「……おやすみなさい」


夜が更けていく。

カーテンの隙間から見えた闇の空には、満月が静かに光り輝いていた。








おわり
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