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2009
1026
Mon
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【 もっとちゃんと 】



なにが書きたかったのか自分でもよくわからない話w

積極爽子さんが書きたかったんだけれど…フラグクラッシャーな爽子さんですからw風早さんまたも残念な結果に…w



では、本編は追記からどぞー↓












風早と爽子の結婚を祝うために、二人の新居でささやかなパーティーが催されてから、早くも四時間ほど経っていた。

皆ほどよく酔いが回り始め、そこかしこから陽気な笑い声が聞こえてくる。

普段は酒に弱いためにめったに口にしないワインを、千鶴とあやねに勧められてちょびちょびと口にしていた爽子は、ぐるりと視界が回ってきたような気がした。


「…あー、爽子、そろそろ限界じゃない?」


すっかり頬が桃色に染まり、潤んだ瞳をぱちぱちと瞬きさせている爽子を見て、心配そうにあやねが爽子の顔を覗き込む。


「調子に乗って飲ませ過ぎたかー…」


あやねの隣でワインとおつまみをつまんでいた千鶴が、きょろきょろと辺りを見回して探していた人物を見つけると、大声でその名を呼んだ。


「風早ーっ!爽子がたいへーん!」


千鶴に呼ばれてこちらに早足でやってきた風早は、千鶴とあやねに挟まれてぼんやり赤い顔をしている爽子に目を向けた。


「…爽子?具合悪い?」


顔にかかった黒髪をさらりとかきあげて、じっと爽子の瞳を見つめる。


「……ん……かぜはや、くん……」


ぼんやりとした視界に風早の姿を捉えて、爽子は無意識のうちに風早の首に両腕を絡ませた。


「えっ……爽子?」


「………だっこ………」


耳元で小さく呟く声がしたきり、爽子は風早の肩に頭をもたげてスヤスヤと眠りについてしまった。


「…悪い、ちょっと寝室に爽子寝かせてくるわ」


「あーうん、頼んだよ」


よいしょ、と爽子の身体を抱き上げた風早を見上げ、あやねがどこか頬を緩めながら言う。


「……なんでそんなニヤニヤしてんだよ」


「べーつにぃ。…ベッド着いても、襲うなよ?」


「…っ!だれが!」


不敵な笑みを浮かべたまま、あやねが風早を見送る。
ほんと、あいつらやだ!と頬を赤らめながら風早は爽子を抱き直し、居間から寝室に向かう廊下を抜けて、寝室の扉を開ける。

先日買ってきたばかりの新品のダブルベッドに、そおっと爽子を寝かせて、苦しくないようにとワンピースの第一、第二ボタンを外してやる。


「………ん……」


小さく身動ぎした爽子が、うっすらと瞼を開けて風早を見つめた。


「…あ、ごめん。起こしちゃった?」


「………しょ、おた…くん……」


まだ呼ばれ慣れない下の名前を不意討ちで聞き、胸がどきんと高鳴った。

金縛りにあったかのように爽子の視線に捉えられたまま固まっていると、爽子のしなやかな指先が風早の頬を撫でた。


「……翔太、くん……」


夢見心地な声が、辺りいっぱいに甘く響き渡る。


「……なに?」


吸い寄せられるように、風早も熱を持った爽子の頬を優しく撫でた。


「………きす、して………」


普段の爽子なら絶対に言わないような台詞を聞いて、風早は思わず耳を疑った。
反応がないことがわかると、爽子はじれったそうに風早の頬を両手で包み込み、どこか色っぽい眼差しで風早の瞳を見つめ返した。


「…翔太くん…」


「……さ、わ」


「……キスしてほしい、の……」


甘い唇がそっと囁く。風早は未だに爽子の大胆な発言に驚きながらも、理性を手放して爽子の唇を奪った。
最初は触れ合うだけのキスも、次第に激しく深くなっていく。お互いに息が苦しくなりどちらからともなく唇を離し、荒い呼吸を静まらせた。


「………もっと、……」


鼻と鼻がくっつきそうなほどに顔を寄せて、爽子が甘い囁きを繰り返す。



「……もっと、ちゃんと……」



言葉の意味を聞き返そうと口を開きかけて、柔らかな唇に蓋をされてしまった。

恐るべし、アルコールの威力。
世にも珍しい爽子からの攻めに、すっかりノックダウンを食らってしまった。
いつのまにかベッドに横たわる爽子の身体に覆い被さっていた風早は、ボタンが二つ外されたワンピースに手を掛けかけて、そういえば今は婚約パーティーの真っ最中だったと思い出す。
……まあ、一回くらいならやっちゃってもバレないよな。

止まっていた手を動かし、ワンピースを脱がせようとしてふと爽子に目線をやると、


「…………ん……」


なんとも幸せそうな顔で、すでに夢の中に旅立ってしまわれたようで。


「……ウソだろ……」


これじゃあ、蛇の生殺し状態じゃないか。

その時の風早の脳裏に、先ほどの矢野の忠告がリフレインした。

『襲うなよ?』


「……襲いたくても、これじゃー無理だよ……」


はあー、とひとつ盛大なため息をついて、スヤスヤと幸せそうに眠る爽子の髪を撫でながら、苦笑いした風早なのであった。











おわり


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