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いらっしゃいませ!
「風待ちジェット」にご訪問いただき、ありがとうございます。

こちらは、現在別マで連載中の、
「君/に/届/け」(@椎/名/軽/穂/先生 著)の二次創作サイトです。
作品に対する非公式ファンサイトであり、
原作者様やその作品制作に関わる皆様とは一切関係がございません。
二次創作に抵抗のある方には不向きかと思います。ご注意ください。

また、このサイトはほぼ管理人の独自の解釈で補われた君とどワールドを展開しているので、
原作のイメージとあまりにもかけ離れた作品も載せていくこともあると思います。
「わたし、未来捏造系は苦手です…」
「キャラがちゅうとかしちゃう展開には…さすがにちょっと…ついていけません…!」
という方は、大変申し訳ないのですが、
このブログのことは見なかったことにして、そっとウィンドウを閉じてやってくださいませ…;;

*下記に注意書きを追記しています。
*作品を閲覧する前に、一度目を通していただきたいと思います。


*「続きを読む」からドゾー↓



... 続きを読む
リンクさせていただいている、きみとど二次のサイトさんのリンク集です。
R−18制限のあるお話を取り扱っているサイトさんなどもありますので、自己責任の上、ご訪問ください。


ちなみに、うちのサイトは基本的にリンクフリーです。
リンクを貼る際に一言おっしゃっていただけると飛んで喜びます。



追記にリンク集ですー。

突然ですが、バレンタインお題の更新についてお知らせいたしますー。

精神的な面で、昨日から体調があまり芳しくないので、
体力回復のためを考慮して、更新が少しスローペースになるやもしれませぬ…。

毎日更新が目標でしたが、こればかりは無理は禁物だと主治医から再三言い聞かせられてるのでw、←頑固で超生真面目な性格だからなのか、すぐ無理して頑張りすぎるアホなわたし…(´∀`;)
体調と相談しながら、あまり自分を追い詰めずにwぼちぼち更新していくことにしました〜。

続きを楽しみにして下さってる方や、拍手やコメントを下さる方々には本当に申し訳ないのですが…orz
すみませんが、ご了承くださいませ…!


目標は、来週いっぱいで最終話まで更新完了することです…!!


(`・ω・´)みんな!!オラに元気をわけてくれ!!





〈追記〉


君届クラスタの皆さまの暖かいお心遣いと、常備服用している意欲向上剤を一粒足して飲んでみたら、もうはや元気になりましたヽ(・∀・)ノ

ご心配をおかけしてしまったようで、拍手やコメントを下さった方々には申し訳ないなぁ(;_;)、と思いつつ、
本当に感謝を全力で伝えたい気持ちでいっぱいです!
ありがとうございます!ありがとうございます!(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)


体調不良になった原因は全て自分の内で耐えて我慢できなかったものが許容範囲を越えてしまったのが原因なのですが、
誰かのせいとかじゃ全くないので、そこの所はご心配&誤解なさらずにお願いしますです〜!

完っ全にオフ生活でのちょっとした出来事が原因だったので…(;´`)

もう解決しましたがw


ぼちぼち、今週の金曜日あたりから更新を再開する予定ですん(´∇`*)






◆メロウ メモリアル◆







舞台は、札幌の片隅に構えるカントリー調の新築の一軒家。

秋の澄んだ空気が漂う空に、だんだんと淡い水色から美しい夕陽のガーネット色が混ざった、見惚れるくらいに綺麗なグラデーションを描き始めた頃、


秋撒き用の草花の植え付けや、春に咲く花の球根など、多種多様な植物たちを綺麗に整備された広い庭先に植える作業を中断し、
日焼けひとつしていない雪のような真っ白な額に、じんわりと浮かび上がっている汗を軽く拭いながらベランダに腰掛けたお母さんは、
私が淹れた自家製のハーブティーが注がれているマグカップを両手で口元に運び、にっこりと微笑んだ。



「お母さん、今日はもうこのくらいにしておこうよ。そろそろ日が暮れて肌寒くなるよ」


「そうだねー、最近はめっきり秋めいてきたし……このシュウメイギクとスイセンの球根を植えたら、続きは明日やることにするよ」


そう言って素直に頷いたお母さんは、庭仕事用のエプロンのポケットに入ったたくさんの球根を、泥だらけの軍手をはめた両手いっぱいに取り出すと、顔の横で茶目っ気たっぷりに揺らしてみせた。



「ん…。ごめんね、今年は私、お手伝いできなくて。塾の宿題やるの、すっかり忘れてたの」


「なに言ってるの。受験生は今が大事な時期でしょう?家のことは気にしなくていいから、無理しない程度にがんばってね」


「…うん、ありがとう。でも残念だなぁ、今年は例年より気候が良いから、
私も自分のお気に入りのハーブとかお花とか、お母さんと一緒にこのお庭をカラフルで素敵な花壇に仕上げたかったのに…」






――……たぶん、私の花いじり好きの趣味は、お母さんのDNAをがっつり受け継いでいるんだろうなぁ。


…どうせ遺伝するんなら、自分の親の素敵だと思うところを、自分で選んで生まれてこれたるようになっていたらいいのに、って思う。



………――なんでよりにもよって、一番厄介な頑固で融通のきかないところが似ちゃったんだろ…。



………もー、勘弁してよぅ、お父さん…。






***




…札幌市内の公立高校に進学を希望していた私が、ある日突然、第一希望の高校を変更すると両親に告げた時、

お父さんとお母さんは2人揃って目を丸くして驚き、

更に進学先を変更したいと思った理由を告げた時、猛烈に反対したのは他でもないお父さんだった。



「なんでまたよりによって北幌高校なんだよ!?
しかも、黒沼のお父さんとお母さんちに居候するだなんて、
…そんなん無茶に決まってんだろぉー!?」


「そんなことないよ!黒沼のお祖父ちゃんもお祖母ちゃんも大歓迎してくれたもの!
それに私、毎日ちゃんとお祖母ちゃんの家事のお手伝いもする!ぜったい、約束するから!」


「…な、だっ…そっ……!!…〜〜〜ッ!
…とにかく、まだ早いよ!高校生になったばかりの年頃の女の子が、
独りきりで普段から馴染みが無い街の高校に通うなんて…!」


「…そんなこと言って、お父さんが一番反対してる理由って、
私が毎日お父さんのそばに居られなくなるから…でしょう?」


「…うっ…!なんだよぉ、さくらはお父さんのことそんなに嫌いなのかよー!?」


「え…いや、だから、嫌いなんて一言も言ってないよ?
……ただ、まあ…、たまーに、ちょっと鬱陶しいなぁーって…、
……思うことは、あったけど、」


「…わー!やめろよ!愛娘の口から直接そんなセリフ聞きたくねーよっ!!」


……、

………、


「………ふっ…!…くふっ…ふふふ……っ!」



しばらく火花を散らし続けた父と娘の攻防を、黙って静観していたお母さんが、じっと吹き出すのを我慢していたように突然、肩をプルプル震えさせて悶絶し始めた頃には、

とうとう娘の気迫に負けたお父さんが、しぶしぶ説得に応じる形になったのだった。




***




「…でも、北幌高校に進学したい理由っていうのが、なんだかとっても、さくらちゃんらしいよね。
…高校の近くにあるお花屋さんで、どうしてもアルバイトしてみたいんだ、って言われたとき…お母さん思わず笑っちゃったよ」



数日前の出来事を思い返しているらしいお母さんは、マグカップ片手に苦笑いして、

「それにしても、あのときの翔太くんの落胆っぷりったら!なんだかもう、可哀想に思っちゃうくらい……」


と、クスクス笑いを噛み殺すように眉根を寄せて、頬の筋肉をぴくぴく震わせて笑いを堪えるのに必死になっている。






「あのね、小さい頃からの夢だったんだ。


お父さんとお母さんの寝室に飾ってある、ピンクの薔薇のドライフラワーが売ってたお店に、
いつか私もお勤めしてみたいなぁ…って」




「世の中のお父さんとお母さんみたいな素敵なカップルさんやご家族さん方がね、
お花を贈ることで、少しでも笑顔で溢れた毎日が過ごせたらいいなぁ、って」



「ただのアルバイトの私にも、その幸せのお手伝いができたらいいなぁって、

そう、思ったんだ」




ベランダに腰掛けたお母さんの頬に、オレンジ色の夕陽が細い線になって優しく射し込んで、


熟したリンゴみたいに赤く染まっていた真っ白な頬は、口元のはにかみと共に、お母さんの花のように可憐な笑顔を彩っていた。





…Next◆リップ チャンス!◆





◆7本の薔薇を君に送ります◆








「…あ、爽子ー、それ新しいハンカチ? かわいいね」


あやねと共に女子トイレから出てきた爽子が、横にある水飲み場で手を洗っていると、
すぐ横で鏡を前に、自分の前髪をちょいちょいといじりながら、あやねが意味深な笑みを浮かべながら言った。


「えへへ、そうなの。ありがとう!」

「ところで爽子先輩はぁ、昨日の放課後、風早先輩とふたりっきりで何処でデートしてきたんですかぁー?」

「……!! ああああやねちゃん! やめてよぉ、その呼び方…」


途端に顔を真っ赤にして瞳にうっすら涙を浮かべた爽子が、慌ててあやねの腕に勘弁してくれとばかりに縋り付いた。



「最近、爽子んちの近くに出来たっていうハーブティーの喫茶店あたりでお茶してきたってとこ?
 そんで、チョコ渡したら、逆バレンタインってんで王子からそのプレゼントを貰ったと」

「さ、さすがあやねちゃん…。どうしてわかったの?」

「わかるわよ。爽子、今朝からなーんか色っぽい顔してるもん」

「ええー! 色っぽい…? 私が!?」



ぼぼぼっと更にほっぺたを林檎のように染め上げた爽子が、上目遣いであやねの瞳に問いかけるように覗き込んでくる。
そのなんともいえない色気を纏った視線に居心地が悪そうに目を逸らしたあやねが、苦笑いを浮かべた。



「ま、とりあえずはよかったね。フォンダンショコラも失敗しないで無事に美味しく焼けたんでしょ?」


「うん、おかげさまで…!風早くんにも、『美味しいよ』って、お褒めの言葉をいただきました」



そう告げた爽子の表情や仕草から、本当に嬉しそうな様子が存分に伝わってきて、
その纏っている幸せ全開なオーラに中てられたのか、あやねまでもが何故だか幸せな気分になっていた。




「あ、それでね、風早くんのプレゼントはこれだけじゃないんだよ。
他にも、とっても素敵なバラの雑貨をたくさん選んでくれてたみたいで…」


「へー、そうなの?…あ、さすがにタオルハンカチ一枚だけってのも味気ないか」


「私はこれだけでも十分なくらい、とっても嬉しかったのだけれど…」



ちょっぴり恥ずかしそうにはにかんだ爽子は、呆れ半分、好奇心半分といった表情をしているあやねには気付く様子もなく、
そのまま風早から贈られたプレゼントについて、丁寧な解説付きで律儀に説明するのだった。







「 料理好きな恋人のためなのか、自分への手作り弁当の催促のつもりなのか、可憐なピンクローズ柄の菜箸 」



「 ほんの少し大人っぽいデザインの、赤バラの花柄がプリントされたフェミニンなキャミソール 」



「 純白のバラで作られた、おしゃれなルームフレグランスサシェ 」



「 ダークピンクの花びらを乾燥させて作られた、仄かに洋風の香り漂うローズティーの袋詰め 」



「 焼き菓子の下に敷いて使えば、優雅なティーテイムが楽しめそうなオレンジローズ柄のペーパーナプキン 」



「 ふわふわと肌触りの良い素材の、ブルーローズがデザインされているタオルハンカチ 」



「 バラの形をしたローズクォーツと、真っ赤な赤メノウの指輪 」









ぜんぶで7つの贈り物の紹介を終えた爽子は、満足そうにあやねの顔を振り返り、
次の瞬間、きょとん、と目を丸くした。

爽子の話を聞き終えたあやねが、千鶴が言うところの『継母ヅラ』をして思い当ったことがあるかのように、
ひたすらニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべていたからだ。



「……爽子、このあとお弁当食べ終わったらさ、残りの休み時間に図書室行ってきなよ」


「…え?な、なんで?」


「花言葉が載った図鑑、あったはずだから。そんで、その貰ったプレゼントのそれぞれのバラの色別に、ひとつひとつ花言葉を調べてくるのよ」

 
「…バラ、の……花言葉を……? な、なぜ…?」


「風早のやつ、さすが北幌高校の王子様って呼ばれるだけのことはあるわね。キザなことしてくれんじゃん」


「………あ、あやねちゃん………?」








「 恋の誓い 」


 

「 清純な愛情 」




「 貞節 」




「 心からの尊敬 」




「 感謝 」




「 爽やか 」




「 夢が叶う 」




「 あなたを愛します 」








図書館で調べものを終えた爽子は、未だに紅潮したまま熱の引かない頬に両手をやって、


静かな胸の高鳴りをそのままに、ぽつりと誰に聞かれるでもない独り言を囁いた。




「この近所に、お花屋さんってあったかなぁ…。帰ったら、お母さんに訊いてみよう」






「他のどのバラよりも、うんと素敵な『ピンクのバラ』で、お返事しなくちゃね…」







「 愛を誓う 」











…Next◆メロウ メモリアル◆